2013年12月21日

反物から帯を仕立てる

着物や帯に関すること、いろいろ興味が湧きすぎて今度は、帯を反物から仕立ててみることに挑戦。
アンティークの帯は柄も素敵なうえに買いやすい値段なのでついついいっぱい買っちゃいますが、その中でもできるだけ状態のよいものをセレクトしてます。
反物の状態で売られているものは、新品であることが多く、買ったはいいけど仕立てられることもなく手放されたという運命をたどったものたちです。ここはひとつ、私の手で生き返ってもらおうじゃないかと思いました。

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こちらは手描きの塩瀬です。保存状態がとても良かったのでしょう、白なのに変色も一切なし。

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こちらは織りの名古屋帯。糸菊の模様がツボでした。


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帯芯を買いまして、いきなり二部式帯に仕立てるので柄の出し方を検討して切る場所を決めます。
ミシン仕立てですが、和裁なのでキセをたっぷりとって長距離を縫います。

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最大の難所は、ひっくり返すこと。二部式だからまだマシだけど、ながーい筒状のものをひっくり返しながら、芯がねじれないように整えるんです。

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自分の腕をかぎ針がわりにして。二の腕があんまり太くなったらあかんのよ。

で、アレコレ処理をして、

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出来上がり!
使いまわせそうな帯ができました。北欧生地やインド綿、洋服の生地で作ることも可能です。技さえ身につければふざけた帯も作れるようになります。やっぱりヒョウ柄?


着物にはまったのは今年の2月で、考えてみればまだ1年経ってないのですが、いろんなことを体験させてもらいました。それもこれも師匠との出会いのおかげです。
マンションの同じ階に住むご近所さんから仲良くなって、尊敬する師匠であり、楽しい友人であり、相談できる母のようでもあり、師匠のお母様ともどももうひとつの家族のように接してくれる存在となりました。
東京は砂漠じゃないぞー。

たかが着るものだけれども、着物をきることで行く場所、見るもの、出会う人、引き締まる気持ち、少しずつでもなにか、世界が変わったように感じたそんな着物元年でした。
捨て去られたモノ、忘れられそうになっているモノの中に本当に大事なものが残っているのかもしれません。

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着物を着るようになって2ヶ月めくらいだったか、師匠と出かけた先で写真を撮ってもらい、「美しいキモノ」という雑誌に載りました。

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みなさんが素晴らしい着物をきている中、古着コーデで恥ずかしいですが、着物元年の良い記念となりました☆

posted by atsu at 15:55| Comment(2) | 着物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてコメントさせて頂きます。
素敵ですね〜(^−^)

先日、帯のリサイクルの反物を神楽坂まで探しに行きましたがよいものが見つかりませんでした。
とうとうで恐縮ですが、どのお店でこんな素敵な物は探されましたか?
宜しければお返事お待ちしています。   葛西
Posted by 葛西 孝子 at 2014年02月22日 15:10
葛西さん
はじめまして。
メールもいただいてたのでまた返信させてもらいますね。
Posted by atsu at 2014年02月23日 00:30
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